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by peacetree
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オトナ語の謎
from わたしのブログ
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子ども脱皮時代
::::: 2004年7月21日 Wed :::::

総合評価: よく頑張ったで賞
期待に応えた度: ★★☆☆☆

ハリーポッター第3作め 『アズカバンの囚人』 を観た
大学に行く前にママさんと妹と3人で 朝一番の新宿へgo

まぁ おもしろかった 
とりあえずスクリーンに釘付けになった
中だるみもなくって あっという間だった
原作の本のファンなので いろいろ言いたいこともあるけどね



"原作のエピソードの豊富さをどのように2時間弱で魅せるか"
場面転換の早さと 一場面の短さは仕方のないことなんだろうな
じっくり時間をとった場面もあったし
脚本家には 「よく頑張ったで賞」
でも 私はもうちょっと場面場面が流れていくタイプの方が好み

"文字をいかに実写するか"
セットは 相変わらずすごい
ハグリッドの小屋に行く途中にある橋のような長い渡り廊下
原作にそういう描写あったかなぁ
あの廊下でルーピン先生とハリーが語る場面は秀逸

トレローニー先生の部屋はよかった 雰囲気出てた
ただ出入り口が普通のドアだったのが残念
原作の<梯子>が気に入ってたので

"キャラをどうやって生かすか"
原作の読者はそれぞれの枠組みで本を読んで
文字からキャラや世界をイメージしてる
今回 ファンタジーの世界から一歩外に出た 現代により近い描写が多かった

私服場面がかなりあったのに驚いた
映画を観てるときは 「えーなんでー」と思ったけど
観終わって時間が経つにつれ なんか納得
そっか ハリーもロンもハーマイオニーも21世紀のイギリスに生きてて
ただ魔法が使えるから 学校はホグワーツなだけなんだよね
ファンタジーの非日常的世界に 現代社会の日常のにおいが含まれているのがハリポタシリーズのユニークなところだもの
『指輪物語』の持つファンタジーと毛色が違うってこと 忘れてたな

私が特に好きなのは ハリーたちがホグワーツに着いた日の夜
寝室で仲間たちとじゃれあってるシーン
魔法使いの子どもたちの何気ない普段の様子が描かれてて
原作にはなかった場面だけに 印象的だった

"連作もの"
毎回 ハリーたち登場人物は1年成長してる
子どもの成長は個体差がとても大きいから 
前作からとても変わった子もいれば相変わらずな子もいる
前者はハーマイオニー 後者はロン
思春期では 女の子の方が先に大人になる
ハーマイオニーの行動がとてもその年代の女の子らしくって
キュアロン監督の手腕の確かさを感じた

バックビークの処刑場面を丘の上から見ているシーン
ハーマイオニーがとてもかわいかった
それから ホグズミードの「三本の箒」から出てきたハリーが泣くシーン
ハーマイオニーがとても大人っぽかった
ハリーはもともと育ってきた環境が環境だから 同年代の子より少し大人
そんな二人に触発されて これからロンも成長していくんだろうな

ハリポタシリーズの中で 『アズカバンの囚人』は地味な作品
わかりやすい「敵」がいない
ファンタジーとしての要素(魔法や変身 魔物)はあるけど
今作品は思春期の子どもが子ども時代から脱皮する時期を描いたものとして観ることを薦めたい

ハリーにとって 今回の敵は自分の弱い側面
それがディメンターという形をとってる
でも弱い内面と闘うのは誰もがつきあたる この時期の発達課題(※1)
そうやって人はアイデンティティ(※2)を確立していく

そういう部分をもっと掘り下げて描くのであれば
もうちょっと大胆にエピソードを削ってもよかったかも
…でも これが限界かな
話がわからなくなるものなぁ
ナゾときのための伏線が消えるのは痛いし…
スタッフの人たち よく頑張ったと思う

私にはものたりないけどね

※1 発達課題
発達のそれぞれの段階において,解決しておくべき心理社会的な課題をいう。適切に解決できればその後の段階の発達はうまく進んでいくが,解決できない場合には,後の段階で多くの発達上の困難に出会うことになる。

[株式会社有斐閣 心理学辞典]


※2 アイデンティティ
エリクソン(Erikson, E. H.1959)の人格発達理論における青年期の心理社会的危機を示す用語。エリクソンの理論は,次の8段階からなる。
  (1)乳児期:「信頼」対「不信」,
  (2)幼児前期:「自律性」対「恥・疑惑」,
  (3)幼児後期:「自発性」対「罪悪感」,
  (4)学童期:「勤勉性」対「劣等感」,
  (5)青年期:「アイデンティティ」対「アイデンティティ拡散」,
  (6)成人前期:「親密性」対「孤立」,
  (7)成人期:「世代性」対「停滞」,
  (8)老年期:「統合性」対「絶望」。

[株式会社有斐閣 心理学辞典]

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by peacetree | 2004-07-23 03:25 | あしあと
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