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ご愛読ありがとうございました good bye
by peacetree
音が生まれるとき


::::: 2004年5月6日 Thu :::::

F先生から頼まれた仕事も今日で終了
完成品を持ってF先生のお宅にお邪魔した
通されたのは いつものレッスン室
部屋の主 グランドピアノは昔と変わらない姿でそこにいた

もう何年 音を鳴らしていないんだっけ
大学の2年か3年の頃は 妹と連弾してたから…
もうすっかり指も動かなくなっちゃっただろうな
パソコンのキーよりはるかに重い鍵盤
しっかり底までたたけるだろうか
いきなりやったら指が壊れちゃうかな
うちは きょうだい3人ともピアノをやってて
そろって指が強くって 一人でも十分音量があるのに
まして連弾のときは 窓ガラスがびりびりするくらい
今はもう失った力

先生とした話
---発表会前の特訓 当日の緊張 
ゲネプロの後のお茶会 真っ赤な印がたくさんついた譜面
何度やってもメトロノームに合わなくってイライラ
トリルがばっちり決まって 心の中で小さくガッツポーズ
妹とケンカしながらの連弾
テンションが上がると音も大きくなって ついでに声も大きくなるの
かと思ったら信じられないくらいうまく合って
「うちら 最高のペアじゃん」
なんて言ったりもして
あぁ 懐かしいな

決して誉められた生徒ではなかったけど
練習は好きではなかったけど
口うるさく「ピアノは?!」と言った両親の存在が嫌だったけど
(たいてい「今するところだったのに!」と口答えしてた)
あんなに続けれられたのは やっぱりピアノが好きだったのかな
譜面に書いてある"おたまじゃくし"の列を鍵盤にのせて音を生み出すのが
気持ちよかったのかな

最初は 雨だれのように 音がぽつん ぽつんと鳴る
だんだんフレーズがつながっていって
右手も左手もだいたい弾けるようになって メロディーが聞こえ始める頃
両手を合わせると途端に音楽が崩壊して 100歩くらい後ろに下がる気持ち
また1つ1つフレーズをつなげていって 
なんとか両手で最初から最後まで弾けるようになると ここからがスタート
メトロノームに合わせてもっと速く弾けるようにする
強弱はどうつける?
ペダルのタイミングは?
苦手な小節があると そこだけをひたすら部分練習
単調な練習が嫌でしょうがないんだけど でも練習しなければ上達しない

発表会当日 舞台に上がっちゃったらもう弾くしかない
順番が来るまでの緊張の高まりの最高点
手はじっとり汗をかいてて スポットライトで舞台は暑い
暗闇の中にある客席から無数の視線を感じて
あれはキャベツ と念じながら鍵盤に指をおく
その後は無我夢中
ミスタッチしても誤魔化して先へ先へと進んでいかなければならない

もう鳴らさなきゃならない音がなくなって 手を膝においてお辞儀して退場
あとはもうスキップしたい気分
うまく弾けても弾けなくっても 肩の荷が下りたその喜びでいっぱい
ああ でも大失敗して もっとちゃんと練習すればよかった
と後悔の涙を流したこともあったな
大きくなるにつれ 練習時間もとれないし 弾く曲は難しいしで
つらい思いをたくさんした

今はピアノに触りたいような まだ触りたくないような気持ち
音を鳴らしたら気持ちいいかもしれない とは思うんだけど…
もっと気楽にピアノに接することができるといいのかな

あと発表会まで2週間ちょっと
出る子どもたち 頑張ってね
とりあえずプログラムは刷り上ったよ


::::: what's done :::::

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by peacetree | 2004-05-07 03:17 | あしあと
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