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ご愛読ありがとうございました good bye
by peacetree
閉所恐怖症のルーツ


::::: 2004年4月16日 Fri :::::

ここだけの話
とっても変なんだけど 大学の書庫に入ると私はトイレに行きたくなるんです

天井が低くて 天井の高さまでの本棚 単調な空調音 若干暗めの照明
何年も空気が外界と入れ替わっていないような
どこかお蔵のような かびた匂いがするような
そんな空間が苦手のようです

今日も文献を探しに何度も書庫と 研究室を往復したんだけど
書庫の重い扉を開けて 外に出てきたときに
思わず深く息を吐いている自分がいて
どうやら 書庫の中で 私は息を詰めているらしい
緊張の証はもう一つあって
本棚を右から左へと移動しながら じんわりと手のひらに汗をかいてて
カードキーがつるっと滑って落とすことがよくある

閉所恐怖症?
いやいや 実はこれに関して思い当たる節があって
言うなれば 幼児期の恐怖体験からくる一種のトラウマ的症状なのだろうと
自分では分析してます

      ++++++++++++++++++

現在も住んでいる家は 父方の祖父母の家に増築した部分で
中学に上がる時に完成した
それまでは 昭和初期築の平屋で暮らしていて
縁側や納戸 さらには五右衛門風呂がある古い家だった
この納戸が曲者で 
悪戯したり親の言うことを聞かなかったりした時
「おしりペンペン」の代わりに 我が家では納戸に閉じ込められたのだ
恐怖の反省タイム

納戸は6畳以上あって コンクリートの打ちっぱなしの厚い壁に
格子戸がついた小さな明り取りしかなくって
電気を消されると 昼間でもかなり暗かった
納戸は北側にあって 外は竹やぶだった 
夏は特にうっそうとしていて あまり日が差さないし
冬は凍えるほど冷える
重い鉄の扉は 外から鍵がかけられるようになっていて
(常に 鍵穴に錠がさしてあった)
反省タイムの時は 鍵をあけてもらえるカチンという音をひたすら待っていた

納戸の中は 壁中タンスや本棚など昔の家具で埋められ
曽祖父やさらにその前からの衣料やら手紙やら本やらが積み重なっていて
足の踏み場もない有様だった
それでも 小さな子どもが座るスペースくらいはあって
そこに じっと体育座りをしてひたすら耐える

悪いことをすると 手を引かれて納戸に連れて行かれる
鍵がかけられ 電気も消えると そこは漆黒の闇
だんだん目が慣れてくると ますます恐怖は増す
明り取りから入る微妙な明るさが 納戸内にある家具や置物などに
変に陰を与えて それがまるで生きているようにゆらゆら揺れて見えてくる
錯覚だ と自分に言い聞かせても その陰に目が吸い寄せられ
どんどん妄想に拍車がかかって だらだら冷や汗が出てくる

ときどき みしっと家鳴りがすると
思わず ひゃっと声が出る
家鳴りなんて 慣れっこなのにこういうときは 怖い以外の何者でもない
風が強い日は 笹が屋根にすれる音がやけに大きくって やはり怖い

実際は何分閉じ込められていたのか 実はよく知らない
永遠にこれが続くのかと思ったとき ふいに足音が近づいて扉が開く
身体のあらゆる筋肉が緊張で固まっていて
心臓だけがやけに激しく動き
そんな状態から解放された瞬間 たいていトイレに行きたくなった
「反省した?」
そんな言葉なんか 耳に入らない
慌てて トイレに駆け込んだ

      ++++++++++++++++++

そういう体験がフラッシュバックしてくる 大学の書庫
もう何年も出入りしているところだけど 本当に苦手な場所だ
ちなみに 暗闇もおかげさまで苦手で 肝だめしやホラー映画はもう絶対だめ
「リング」とか観る人の気が知れない

…読み返して思ったけど どう読んでも田舎の家だよね
23区内 最寄り駅が新宿から10分の場所だとは 思えないよなぁ

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私は 毎日何とかやっているよ



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イラク情勢#06
行方が知れない二人の人の情報が全く入ってこなくって心配
どうか無事でありますように


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by peacetree | 2004-04-17 03:07 | めじるし
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