Top
| Memo | LifeLog | RSS | Image | Skin | Rep

ご愛読ありがとうございました good bye
by peacetree
以前の記事
カテゴリ
最新のトラックバック
オトナ語の謎
from わたしのブログ
もっと詳しく【鹿島丈博】
from カロリーコントロールdeダイ..
もっと詳しく【鹿島丈博】
from カロリーコントロールdeダイ..
講習会1日め


::::: 2004年3月27日 Sat :::::

臨床発達心理士講習会1日め@学芸
科目:育児総論・育児支援
9:00- 育児における関係発達  田島啓子
13:00- 育児をめぐる今日的問題  根ヶ山光一
16:20- 育児を支える社会的資源の活用  三隅輝見子

春休み中+休日=暖房なし
恐るべし国立大学!
がたがた震えながら講義を受ける
途中でホッカイロが支給される
いったい今は何時代?!


::::: what's done :::::

大まかな要旨
頭の整理

▼田島先生
外大の田島先生の奥様
初めてお会いした

認知能力は潜在能力(competence)と顕在能力(performance)を区別する
前者は社会文脈の中で相互作用する中で育つ(生得的学習システム)
Piajetによると 人は既有知識を基盤に新奇刺激に働きかける
そのやり方は「予測・Plan」⇒「実行(同化)・Do」⇒「評価(調節)・See」
⇒知識の増加⇒Plan というサイクルになっている
人はきっかけ刺激に自発的に関わろうとする力を生得的に持っている
だから育児において 養育者は先取り教育をしないで 子どもの気づきを待つ
重要なのはSeeのときに より発展するよう誉めたり工夫を呈示すること

人は生後2年間で社会的な対話の中の学習パタンを身につける
以後 死ぬまでこのパタンは自分が生活する社会的文脈の中で繰り返される
生後6ヶ月までは養育者との二項関係 その後三項関係や
アタッチメントの形成を経て4歳には自己内対話が可能になる
育児において コミュニケーションの潜在能力を十分に発揮できるよう
最近接発達領域(Vygotsky)において即時応答や発展的応答を心がける

顕在能力の発達はS字曲線の長期の積み重ね(発達曲線)であり
準備期での支援がポイント
飛躍的に能力が伸びる前の準備期は 本人にとって不安で苦しい時期である
この時期に先の見通しが立ちやすいような言葉かけ 励ましをする

発達支援3モデル(Salomon)は 現状の解析をふまえて
臨機応変に組合せたり 使い分けたりする
治療モデル/補償モデル/最恵モデル


▼根ヶ山先生
学部2年のときの非常勤と似た内容だった
途中で睡魔に襲われ ノートに奇怪なメモが… 
「従五位光源氏」って何のことだろ???

動物行動学がベースになっており 人の「心」より「身体」に注目
子は母と身体を共にし(胎生期) 母の身体と接触し(授乳期)ヒトになっていく
いわば個として成長することと 母親の身体と分離することは同じこと
生命をもって生きることは 身体を持ち 維持し コピーを殖やすこと
よりよく生きるために「心」がある
ヒトとして成長するために 子は親と反発しあい ほどよい距離を模索し
時には個と個で激しくぶつかりあい せめぎあい 妥協点を見つける
育児は上手に子離れをすること


▼三隅先生
臨床の現場の先生で 事例がとても興味深かった

育児は個人での営みでもあり 社会の営みでもある
コミュニティ(共同社会)は層になっており 豊かな層があると暮らしやすく
層が欠けると生きにくい
「個」という核の周りに「血縁」という層があり その外側に「地縁」
一番外縁は「法律」と考え どのレベルで支援を行うかを考える
つまり 公的・私設でできること/制度が違う

「血縁」「地縁」には"目に見えない制度""無意識につくられた制度"があり
地域で臨床活動を行っている中で経験的に知ることが多い
(年中行事・社会的差別・冠婚葬祭・出生儀礼など)
一方 「法律」とは"目に見える制度""意識につくられた制度"であり
学校・公的機関など どの制度にのっとって活動できるのかを考える
地域資源の活用とは 自分(臨床家)が立つ立場から巨視的に見て
支援されるべき親子が使える層のレパートリーを増やすこと
つまり 臨床家自身が(支援に)利用できる層のレパートリーを
どれだけ持っているかがポイントにもなる
家族に何が足りなくって 何を支援をしてあげられるか
情報を集めて 細かく分析して 出来る範囲で最適な層へリンクをつける
 ↓
デマンド … 言葉としてその場(カウンセリングの場)で表現されるもの
ニーズ … (家族の)立場ごとに異なる要求 家族の力動の深淵にある要求

家族が抱えている問題によって必要とされる支援は異なる
(例 子どもへの支援or家族への支援? 精神的サポートor物理的サポート?)
しかし実際は 複雑な家庭が多くほとんどの支援を必要とすることもある
とにかく問題の中核をおさえること
中核をおさえてもすぐにそこにアプローチできるとは限らない
周辺を埋めることから始める
問題を解きほぐして 一次的問題 二次的…と問題を解釈していく
自分(臨床家)が必要だと感じていること と
家族が必要としていること の見極め
「支援」は受け手が受けてくれないと「支援」にならない

真のニーズがわかったらやるべきこと
・優先すべきものの決定
・キーパーソンの設定
・自分(臨床家)ができること
・コーディネイト 他のスタッフとの連携 

支援のゴールは目の前の問題にこたえるだけでは足りない
この先も家族システムが力をつけて発達していけるように
・上手に社会的資源を利用できる力
・家族内でヘルプを出せる力
・家族みんなで問題を共有できる力
・自己決定する力
家族自身の問題解決能力を高めることをめざす

[PR]
by peacetree | 2004-03-27 23:05 | あしあと
<< 講習会2日め TOP 初お泊り >>